世界の医療事情~ソウル
都市情報
ソウル
医療事情
医療保険制度は、公務員医療保険(公務員、教職員)、職場医療保険、地域医療保険(都市自営者、農・漁民)に分かれ、373の組合で構成・運営しており、それを保険福祉部が指導・監督、保険者団体として医療保険連合会が設立され、運営にあたっています。保険料は公務員が月給の3.8%(国が半分負担)、民間の被雇用者3%(雇用者半分負担)で、医療費は20%が自己負担となります。外国人が韓国企業に勤務する場合は、原則として職場の医療保険に加入できますが、実際には難しいため、事前に海外旅行保険に入る方が無難です。
衛生事情
街中は日本とあまり変わらず、比較的清潔です。水道の水は、煮沸すれば飲めますが、慣れない旅行者は「エヴィアン」「石水(ソクス)」「プルムウォンセンムル」などのミネラルウォーターをおすすめします。
かかりやすい病気
肝炎や結核は70年代まで徹底した健康診断と予防対策が取られなかったことから、ウイルス保持者が多く、依然感染率が高くなっています。夏場には食中毒が起きやすいほか、4~5年前からコレラも発生しています。HIVウイルス感染者は95年末の数値で521名と報告されていますが、実際にはこの3~5倍に上るといわれています。そこでテレビ、新聞、雑誌などの政府広告を通じて国家レベルで啓蒙活動を行っています。
薬局で買える薬
ほとんどの薬は購入できます。
街なかには薬局がたくさんあり、薬剤師が常駐していて症状を言うとその場で調剤してもらえます。薬は1回分や1日分などバラ売りが普通で、風邪薬は「サンガムタン」「パンピリン」鎮痛剤は「タイラノール」などが一般的です。日本の薬は買うことはできませんが、「正露丸」などほぼ同じ物が売られています。
医療費等について
救急車 |
TEL:119 緊急時に病院を案内する応急救助センター(ダイヤル129)、外国人用に救急サービスや病院案内をするAsia Emergency Assistance(02-790-7561)もある。 |
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薬の入手方法 | 医師の処方箋が必要(薬によっては処方箋なしで購入可) | |||||||||||||||
外来初診料 |
胃腸炎の場合
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1日あたりの病院の 部屋代 ※ 薬代、X線代、検査費は含まれない |
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入院保証 |
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手術費 |
虫垂炎の場合 平均入院期間 :4~7日
アキレス腱断裂の場合 平均入院期間 :5~7日
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当地から 日本への移送費 |
約1,144,400円~約2,288,800円
注1 ストレッチャー使用、コマーシャルフライト(定期便)で医師1名、看護師1名付き添い有りの場合 注2 付き添いの医療チームが編成される地域により費用が異なる。 |
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備考 |
ソウルには救急病院はないが、ほとんどの病院が救急室を完備。 |