世界の医療事情~ニューデリー
都市情報
ニューデリー
医療事情
インドは南アジアにおいて、比較的医療水準の高い国のひとつであり、大学病院、国公立病院、私立の病院・診療所等各種の医療機関があります。
しかしながら、一般に国公立の病院は院内が極めて不衛生で、日本人の利用には適しません。私立の病院には清潔で設備の整ったものもありますが、医療費が高く、また医療先進国への緊急移送等が必要となる場合にも高額の費用がかかるので、日本出発前に十分な金額をカバーする海外旅行保険に加入されるよう強くお勧めします。
なお、救急医療体制が十分に整備されていないことにも留意が必要です。
衛生事情
インドは水事情が悪く、上水道は1日に数時間程度しか供給されません。そのため多くの家庭では地下にコンクリート製のタンクを設けて水をためています。水道水は水道管の破損のために汚染されていることが多く、地下タンクも汚染されやすいため蛇口から出る水をそのまま飲用に供することはできません。
ニューデリーやムンバイといった都市部では自動車などの排気ガスによる大気汚染が著しく、喘息などの呼吸器系疾患の誘因となっています。
レストランは不衛生なところが多いので、サラダなどの生ものは食中毒の危険性があります。フルーツジュースも同様です。また、水はボトルの水を注文するようにしてください。
かかりやすい病気
インドは感染症の宝庫で、様々な感染症があります。都市部でも例外ではありません。特に消化器感染症とデング熱などの蚊が媒介する感染症には要注意です。生水や生ものを摂取しなければ、A型肝炎、E型肝炎、腸チフス、アメーバ赤痢、ジアルジア、細菌性赤痢、コレラ、大腸菌性下痢症などの経口感染症の予防は可能です。
薬局で買える薬
医療費等について
救急車 |
TEL:102(公立病院へ) TEL:自分で直接私立病院へ電話をし、救急車を呼ぶ有料(公営・民営ともに) TEL:1099(CATS:最寄りの救急病院から救急車を手配してくれる) |
|||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
薬の入手方法 | 医師の処方箋が必要 | |||||||||||||||
外来初診料 |
胃腸炎の場合
|
|||||||||||||||
1日あたりの病院の 部屋代 ※ 薬代、X線代、検査費は含まれない |
|
|||||||||||||||
入院保証 |
|
|||||||||||||||
手術費 |
虫垂炎の場合 平均入院期間 :2日
アキレス腱断裂の場合 平均入院期間 :7日
|
|||||||||||||||
当地から 日本への移送費 |
約1,831,100円
注1 ストレッチャー使用、コマーシャルフライト(定期便)で医師1名、看護師1名付き添いありの場合 |
|||||||||||||||
備考 |
公立病院は外国人の利用に適さないといわれている。 私立病院では外国人旅行者が高額な請求がされる傾向があり、現地に連絡先のない患者の治療費は直接保険会社に請求したがる傾向にある。 ニューデリーの代表的な私立の総合病院 Apollo病院 :2692-5858 |